就業規則と社内規定の違いとは?

「就業規則」と「社内規定」という言葉があります。 これらについて、どのような違いがあるのか 質問されることがよくあります。

 

また、これらを同じ意味で使ってしまっている 会社もあるかもしれません。

 

今回は就業規則・社内規定の違いについて 解説いたします。

 

就業規則は法律の制限を受けます

経営者の方から、「就業規則と社内規定は何が違うのですか?」といった質問を受けます。

 

社内規定は、法律用語ではなく、単に会社内のルールを定めたもの、とイメージしていただければ良いかと思います。

 

内容に関しても法律の制限を受けることはありません。

 

 

それに対して就業規則は、記載する内容が法律の制限を受けることとなります。

 

少し専門的な内容となりますが、就業規則を作成した場合、必ず記載しなければならない事項として絶対的必要記載事項が定められています。

 

具体的には、始業・終業の時刻や定年、休日や休憩に関する事項があります。

 

 

さらに、会社内に定めがある場合に必ず記載しなければならない相対的必要事項も法律で規定されています。

 

例えば、賞与や退職金の規定がこれに当たります。

 

実は、賞与や退職金は、法律的にその支払いの義務が経営者に課せられているわけではなく、賞与や退職金の有無は、経営者の自由となります。

 

ただし、もし、賞与や退職金を支払うのであれば、その内容に関して必ず就業規則に記載する必要があります。

 

 

このように、就業規則は、絶対的必要記載事項の記載がなければ、就業規則の要件を満たさず、また、賞与、退職金といった相対的必要記載事項に該当する事項で定めがあるにも関わらず就業規則に記載しなければ、労働基準法違反となるように、法律の制限を受けます。

 

それに対して、社内規定は、基本的には記載内容に関して法律の制限を受けることはなく、また絶対的必要記載事項のように、必ず記載しなければならない事項といったものも定められていません。

 

 

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