ホワイト企業を目指すために何に取り組むべきか
ブラック企業という言葉が浸透し、よく聞く機会がありますが、 対して「ホワイト企業」を目指したいと思われる方も増えてきています。
では、ホワイト企業を目指す場合、 どのような考え方を持ち、 どのようにルール化していけばよいのでしょうか?
今回この考え方、進め方などについて解説いたします。
法律遵守の考え方が最も重要なポイントです
近年、よく使われる言葉にブラック企業という言葉があります。
ブラック企業とは、一般的に過酷な労働条件で法律を遵守していない会社のことを言います。
万一、企業としてブラック企業というようなレッテルを貼られてしまうと、社会的に大きなダメージを受けてしまいます。
ですから、経営者の方は、当然にその逆のホワイト企業を目指すべきです。
ホワイト企業を目指す場合に最も重要なポイントなってくるのは、法律遵守というこの考え方です。
ところで、私も経営者の方から「法律なんか守っていたら、経営なんてやってられないよ」というようなことを時々言われるのですが、実は、このように思ってしまうと、ブラック企業から抜け出すことはできないですし、ましてやホワイト企業になることは、まず不可能と言えます。
これは私の持論ですが、良い会社になるには、「法律を守ってでも、利益を出す」このような考え方を持つことが重要と言えます。
では、具体的にどのような法律を守るべきかと言いますと、経営者が守るべき法律は、労働基準法、男女雇用機会均等法、最低賃金法等数多くあります。
その中で、割増賃金を正しく支払うことや有給休暇の適正な取得、労働時間の管理や定年等、労務管理に関する重要な項目について、経営者の方が正しく法律を解釈して法律に則る労務管理を行うことが重要となってきます。
ところで、ホワイト企業を目指す場合に、経営者の方によくお話しするのですが、もちろん、法律は100%守るのが当然です。
しかし、今まで出来なかったものが、明日、突然できるようになる、というのも現実的にはなかなか難しいところがあります。
ですから、いきなり100点を目指すのではなく、今が50点としたら、まず60点でも良いですから、できる所から少しずつ改善をしていくという姿勢が重要となってきます。
そして、何よりその改善をやり続けることが本当に大切となってきます。
法律を遵守できるようになったら、更に労働時間の短縮に努めるとか男性の育児休業の取得率を上げるとか、より適正な労務管理を目指すようにすれば、本当の意味でのホワイト企業に近づいてくるかと言えます。
繰返しになりますが、理想の会社にするという理念を持つことは重要ですが、いきなりそこを目指してしまうと無理が生じて、逆に従業員との間でトラブルが起こってしまうケースも起こり得ます。
ですから、適正な労務管理を目指す上では、できるところから、少しずつ改善していくことが、私の経験上からも重要なポイントと言えますので、是非ご参考になさって下さい。
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