冠婚葬祭等の休暇について
【説明】
冠婚葬祭の休暇については、使用者には労働者に対して付与する義務はあり
ません。
【ここがポイント!】
冠婚葬祭時に休暇が取れる制度を設けている企業も多々あります。
しかし、休まざるを得ない冠婚葬祭ですが、法律的には冠婚葬祭時の休暇については一切関与していません。
従って、冠婚葬祭時の休暇を労働者に与えなくても、法律的には全く問題ありません。
また、仮に冠婚葬祭時の休暇制度を設けていても、その賃金に関しても無給であっても法律上は全く問題ありません。
しかし、本来使用者の義務でない冠婚葬祭時の休暇ですが、一旦会社の制度として定めてしまうと、使用者の義務、つまり労働者の権利となります。
ですから、再度冠婚葬祭時の休暇制度を廃止するには合理的な理由が必要となってきます。
つまり、使用者の一方的な意思で廃止するはできなくなります。
従って、冠婚葬祭等の休暇制度を導入する場合には、取得できる日数等を慎重に検討する必要があります。
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