健康保険 ~健康保険の目的~
【説明】
健康保険は、労働者の業務外の事由による疾病、負傷もしくは死亡又は出産について被保険者及びその被扶養者に対して必要な保険給付を行います。
【ここがポイント!】
社会保険という言葉が使われますが、これは健康保険と厚生年金保険を併せた総称です。
ですから、「社会保険」という保険があるわけではありません。
ちなみに、労働保険は、労災保険と雇用保険のことです。
なお、現在では、労働保険も社会保険も厚生労働省の管轄ですが、以前は、労働保険が旧労働省、社会保険が旧厚生省の管轄でした。
さて、社会保険ですが、日常の業務においては、健康保険の方が圧倒的に深い関わりを持ってきますので、まず、健康保険についてお話ししていきたいと思います。
健康保険の目的は、業務外の事由による疾病、負傷もしくは死亡に対しての保険給付ですが、ここで注意しなければならないのは、「業務外」と明確に定められていることです。
ですから、労災災害においては、当然、健康保険を使用することはできません。
また、労災保険には無かった、出産について保険給付がなされます。
さらに、労災保険は、あくまで労働者本人にのみの給付でしたが、健康保険は、被保険者だけでなくその被扶養者に対しても保険給付がなされます。
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