雇用保険 ~助成金制度について~

【説明】

 

助成金は、雇用の維持・増大を図った事業主に支給されます。

 


【ここがポイント!】


雇用保険の事業の1つに助成金制度があります。


助成金制度は、雇用の維持・増大を図った事業主に支給されます。


雇用の維持・増大とは、例えば、不安定な対場の非正規労働者を、正規労働者に昇格できる制度を設けたり、高齢者や母子家庭の母等の就職困難者を積極的に雇用する場合等が挙げられます。

 

 

助成金制度は、非常に複雑で数も30種類以上あるため、全てをここでお話しすることはできませんが、ここでは、是非覚えておいていただきたい、助成金のポイントについていくつかお話ししたいと思います。


まず、助成金は、雇用保険に加入している事業所であれば、受給要件さえ満たせば、どの事業主の方でも受給することができます。


また、助成金は、借入金とは違うため、一度、受給した助成金を返済する必要はありません。


さらに、助成金は、使用目的も制限されていないため、支給された助成金をどのような目的で使用しても問題ありません。


ですから、助成金制度は、経営者にとって非常に魅力的な制度と言えます。

 

 

ところで、助成金の原資は一体どこから捻出されているのでしょうか?


結論から言いますと、助成金の原資は、事業主が負担している雇用保険料なんです。


平成31年4月1日時点での、建設業以外等の一般の事業の雇用保険料率は、9/1000となっています。


この内、労働者が負担するのが、3/1000となります。


そして、事業主は、残りの6/1000を負担することとなります。


そして、労働者負担分の3/1000と事業主が負担する6/1000のうち、3/1000は、失業給付等の原資に充てられます。


つまり、3/1000分が、残ることとなります。


実は、これが助成金の原資として使われているのです。

 

 

助成金について、何か「ためらい」を持たれる方もいるかもしれませんが、原資は、事業主の方、自身が支払っているんです。


ですから、助成金の支給要件に該当しているのに、申請をしないのは非常に勿体ないことなのです。


是非、積極的に助成金を活用されると良いかと思います。

 

 

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