休職制度 ~休職制度と規定~
【説明】
休職制度において、規定の存在が非常に重要となります。
【ここがポイント!】
休職制度は、使用者に課せられた義務ではなく、あくまで任意の制度となります。
法律の制限を受けないために、休職期間の長さや対象労働者、休職中の賃金の有無等についても使用者が定めることができます。
ところで、傷病における休職に関しては、医学的な見解が必要となってくる場合があります。この場合は、使用者において判断が付かない場合が考えられるので、医師等の意見等が必要となってきます。
しかし、このような問題はプライバシーの問題も絡んでくるので、取り扱いに慎重さが求められます。
従って、規定の存在が非常に重要となってきます。
法律の制限を受けないということは、言い換えれば、何の定めもないこととなります。
ですから、しっかりとした規定が無ければ、何を根拠に取り扱いをして良いのか、非常に曖昧になってしまい、せっかく労働者の福利厚生の充実のための休職制度が、かえってトラブルの原因となってしまうこともあり得ます。
休職制度を設ける場合には、想定できることを可能な限り考えて規定に盛り込むことが重要となってきます。
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